2011年10月20日

メガネフィッター認定証(原案)

横田流フィッティングセミナーも、一昨年前より受講者で希望の方には、修了証を発行しています。
これは、セミナーに参加して、参加した勉強内容をより心に留めていただきたいのと、横田流のセミナーに参加したのだから、是非、高いプライドをもって日常の業務をしていただければ・・・の思いで、発行することにしました。

ただ、「修了証」ではステイタスとして、いま一つ・・・・・

参加しただけの「証」なので、その人のフィッティングの技量がどうかは別の話。
セミナーを受講して、上手になった人もいるし、そうでもない人もいる。
なので、それだけではフィッティングの技量はなんの目安にもならない。(勉強熱心と云う目安ぐらい)


なので、次年度からは認定制度を作ろうかと思っています。
ずっと前から考えていたんですが、おこがましいと思っていたわけで、なんか偉そうで、私にはどうも似合わないような気がしていたのですが、ここのところ、お店を営業していて、フィッティング不良でお悩みのお客さんが多い事多い事。当店に相談されるだけでも、それなりの人数なので、全国的にみたら、相当な数になるでしょう。

フィッティングの上手なお店でメガネを購入したいと思っていても、それを知る手段が無い・・・・・
人助けも含めて、認定制度を作り、全国にフィッティングの輪を作れれば・・・と考えました。

私は、インチキは嫌いですので、本当に上手でなければ認定しません。(他にインチキっぽいの集団もありますが・・・・)なので、認定された人は、本当に上手な人になります。
それなら、お客さんは安心して、認定フィッターを探せるでしょう。
(人間的にどうこうは、責任はもてませんが・・・・・)


まだ、思い立ったばかりなので、考えは熟してませんが、とりあえずのアウトラインで、3つのレベル。初級、中級、上級、だけどそれだと言葉が悪いので、ブロンズ、シルバー、ゴールドに変えてそれを称号にします。

それと、大前提として、取得条件は、私のセミナーを受講したことのある人。
一度も受けていない人は、たぶん受からないでしょうし、横田流の資格なので、過去にセミナーを受講したことのある人にします。


ブロンズ認定
基本の調整ができる。(あたり前ですが・・・)

シルバー認定
フレーム各所の調整が出来、フィッティングの意味が理解できる。

ゴールド認定
総合的にフィッティングを理解し、あらゆる形状のフレームにも、出来る限りベストな状態に調整することが出来る。


テスト項目
ブロンズ認定
スネーク足のフレームにて、クリングスのパッドを上下、前後、左右に動かすことが出来る。
フルメタル、ハーフリムのフレームの前傾角調整が出来る。
モダンに屈折点を作れる。

シルバー認定
指定されたスネーク足のフレームにて、フィッティングをし、1本15分以内の調整時間で、総合評価60点以上。

ゴールド認定
指定されたスネーク足、U字足のフレームにて、フィッティングをし、1本10分以内の調整時間で、総合評価70点以上。


ご覧の通りに、ブロンズは、セミナーをちゃんと真面目に受講すればほとんどの人が取得できる資格。
ところが、シルバー認定からは、フィッティング総合ですので、難しくなるでしょう。
実務でのフィッティングは、どれだけ上手に出来ても、あまり時間はかけられないもの。常識的に考えて、10〜15分程度が、せいぜいでしょう。それ以上になると、お客さんは飽きてしまうし、負担にもなります。
その時間内で、どれだけのフィッティングができるか・・・・?と、ここを重要視したいと思います。

ゴールドは別にしても、このシルバー認定をひとつの目安に、受講してくれる人にチャレンジしてほしいですね。
15分で60点・・・・厳しいかな・・・・・
ゴールドは、今の時点では、ほとんどいないでしょうから、これから本気でフィッティングを勉強したい人の目標にしたいです。
今後、この人は・・・と思える人が出来るといいのですが・・・・・・


それと、受講費用は実費を考えています。
私の儲けは考えておりません。
眼鏡フィッティングの上手なお店のネットワークを作りたいだけです。

ただ、費用が若干かかります。試験は試験用のフレームを実費で買ってもらいます。1本@600円。
それと、合格した場合は、認定証を飾るスタンドの代金が1000〜2000円ぐらいかな?折角なので、修了証とは違って、少しデラックスでお洒落なスタンドがいいですね。
となると、認定料は発送費用とかと合わせて、3000円程度になるでしょう。
実費だけ頂きます。


ブロンズ認定
○○ ○○殿


貴殿は、さいたま眼鏡技術研究所主催のメガネフィッター・ブロンズ認定試験に合格しましたのでこれを証します。

平成○○年 ○月○日
さいたま眼鏡技術研究所 
代表 横田進


こんな感じかな・・・・?
これから、もう少し案を練ります。
今回は、原案です。思いついたままを書きました。
そして、ご意見などございましたら、お気軽にお聞かせいただければ幸いです。
考えているばかりでは、前に進まないので、先に進みたいと思います。

posted by A64@店長 at 13:42| Comment(0) | 技術

2011年10月15日

U字足の種類と合わせ始めのヤットコ

新たなU字足の調整を考える前に、U字足の種類と合わせ始めのヤットコをまとめましょう。

大きく分けて4種類。
まあ、そのうち1種類は調整がほとんど出来ないタイプなので、実質は3種類になります。

では、Type 1を見てみます。
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Type1は、Uカーブの一番頂点から、箱までの距離の長いタイプです。
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これは、上にも下にも調整できるので、ほとんどの人の顔に調整できます。
但し、パッド位置をフレームの上方向に調整することはほとんどないので、その点は、実務ではあまり関係なさそうです。

それよりも、Uカーブの一番頂点から箱までの距離が長いので、調整の際に、ニシムラのNo.651が使えるメリットがあります。
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このように、差し込んで、ぐるりと出来るのは、ヤットコの掴みが「面」同士なので、足の痛みがだいぶ軽減されます。
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まあ一番のお勧めのクリングス足です。



次はType2です。
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少なくとも、日本でU字足と云ったら、このタイプが一番多いでしょう。
たぶん、7〜8割は、このタイプです。

Uカーブの一番頂点から箱までの距離は、Type1よりも短いのでNo.651は使えませんが、No.632が、なんら問題なく使えます。
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私の実際のセミナーでは、U字足と云えば、ほとんどがこの種の足の解説になります。
まずは、この足でU字足調整を練習しましょう。



3つ目はType3です。
国内販売では、カザールに多く見られます。
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このU字足は、Uカーブの一番頂点から箱までの距離が極端に短く、ニシムラNo.632がそのままでは使えません。
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差しこめない・・・・・
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ダメか・・・・・と、諦めたくなりますが、どうにかしなくては・・・・と。
最初にUの隙間を広げれば、ほんの10度ぐらい開けば、No.632
のヤットコ先が、Uを掴めるようになります。

アクションは、パッド掴みのヤットコ(ニシムラNo395など)で、箱を掴んで、そのまま上方向に少々ぐるりとやれば、隙間が出来ます。
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足のロー付けを痛めない程度に、ぐるりとやりましょう。



そして最後にType4です。しょうもないU字足の紹介です。
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ロー付けが終わったところから曲がり始めているので、下方向には調整できません。
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もともと、このフレームを選んだお客さんの顔がこの位置で問題ければ良いですが、確率はかなり低いです。
特に、他にメリットが無ければ、私は滅多に仕入れませんね。

と、U字足は、特殊な物を除けばこの4種類です。
Type4はアウトですが、他のTypeは、こんな感じで合わせ始めていくと良いでしょう。

posted by A64@店長 at 15:18| Comment(0) | 技術

2011年10月11日

U字足の新たな時短フィッティングを考え中

U字足の新たな時短調整方法を考えています。
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スネークは、新たな時短の手さばきで、誰でも簡単に下げることが出来るようになり、楽になりました。
(あの方法が、上手く出来ない人は、セミナー受けに来てね)

ところが、U字足は、私自身の発想が熟しておらず、パッドをいちいち外さなければならず、どうしていいやら・・・・・
パッドを外すのが横田流ってわけじゃない、外さなくて済むものなら、外したくない。
パッドをいちいち外すのは面倒だもの・・・・

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(それにしても、美しい「U」だな・・・・・・こうでなければいけない)

工具メーカーも、その点は考えていないし、業界の誰1人も考えていないだろうけど、私はチャレンジしますぞ・・・・・
U字足も、誰でも簡単に(パッドを外さず)上下左右に調整できる方法を・・・・・

ひたすらアイディアが湧きあがるまで、このクリングス足を眺めるしかないか・・・・・
(クリングス足を眺めるなら、すらりとした美女の足を眺めていた方が幸せだけどな・・・)
posted by A64@店長 at 09:50| Comment(0) | 技術

テンプルの開き角調整

お子様のメガネの、歪み直しです。
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今回ケーースは、左智の開き角の調整になります。
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当店は、子供のメガネを結構扱っているので、こんなケースは日常茶飯事。

完全に、智の開き角が伸びてしまっています。
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これは、そうとう何かの力が加わったのでしょうね。
お子様の場合は、予期せぬ事がありますから・・・・・


そこで、先日、テンプルの開き角のお話をしたケースが出てきました。
テンプルが開いてしまうケースは2とおりです。
智の開き角はそのままで、レンズロックとリムがネジれて開いてしまうケースと、智自体の開き角が広がってしまって開いてしまうケースです。
今回は後者の智自体の開き角が広がってしまったケースです。

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これを直すには、単純にニシムラNo.40でレンズロックと丁番の間にはさみ、ぐるりとやってしまうと・・・・

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レンズロックとリムがねじれてしまうわけです、。
これはアウト!ダメですね。
本来の姿ではありません。


このケースの場合は、フロントにしっかりと押さえのヤットコをしてから、ぐるりとやって、智自体の開き角を狭くしていきます。
今回は、ニシムラNo.766を使います。
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フロントをNO.766で、動かないようにしっかりと押さえます。
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No.766が、挟まったら、ニシムラNo.40にてテンプル側をハサミ、ぐるりとやります。
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これなら、レンズロックとリムをネジらずに、智の開き角を狭くできます。
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綺麗に左右そろってますね。
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こうして、仕上げていきましょう。

posted by A64@店長 at 09:20| Comment(0) | 技術

2011年10月10日

良いフィッティングとは?

今日は、良いフィッティングとは?何かを考えてみたいと思います。

これは、まぁーーーー難しい話しですし、たぶん、人それぞれの考えもあるでしょう。
国語的な答えになると思いますので、一度に考えずに、思いついた時に、書き留めていきたいなと思います。
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まずは、良いフィッティングとは・・・・・・・
第一感で、思い浮かぶのは、掛けていることを感じさせない。掛けていることを忘れてしまう。
しかも、力学的、光学的、美学的な要素をそれなりに満足できるもの。
いわゆる「メガネ」としての正しい機能を果たしている・・・の条件です。


私が、理想としてるのは、メガネフレームが、顔を包み込むようなイメージです。

(できるだけ)圧力を使わずに、触っているだけで、フレームが顔に安定する。
長時間、装用していても、何も感じない・・・・なわけないか・・・・・・
この「感じない」はストレスを感じないってことですね。
そんなフィッティングを追及しております。

メガネフレームが顔に触る箇所は、鼻(クリングスパッド)とつる(テンプル)そしてツルの先(モダン)です。
これを「点」で無く「線」で、そして「面」で触る様に合わせていきます。

それが、心地良いフィッティングの極意かと・・・・・

posted by A64@店長 at 13:38| Comment(0) | 技術

2011年10月04日

クリングスのフィッティングポイント

今日は、クリングスのフィッティングポイントを検証していきたいと思います。

横田流フィッティングセミナーに参加されたことのある方はご存じかと思いますが、もう一度おさらいしましょう。

私が思うクリングスのフィッティングポイントは、辻先生の著書でもある「科学的な眼鏡調製」と云う本に書いてあるフィッティングポイントと同一の場所です。
辻先生は、解剖学的な根拠から、ここであるべきと書かれてありますが、私は解剖学などは解りませんので、力学的な根拠をもってフィッティングポイントを決めています。
もちろん例外もありますし、臨機応変ですので、その辺はあまり突っ込まないようにお願いします。

これが、科学的な眼鏡調製に書かれているフィッティングポイントです。

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この三角地帯の場所は、顔のどのあたりにあるか?ですが、よく見れば、その三角の頂点は目頭と同一の高さか?目頭よりも、ほんの少し上位に書かれています。

と云う事は、このあたりになりますね。
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拡大してみると、このあたり。
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丸い印の頂点が目頭と同じぐらいの高さか、ほんの少し上位だとこの位置です。

これを、正面にもってくると、この位置です。
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この位置を正面から見てみると、鼻の付け根の「ハの字」が、丁度開き始める場所になります。
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目頭あたりでは、まだ「ハの字」は開いておらず、その少し下あたりから少しずつ開いていきます。
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そして、その開いている場所にパッドを乗せるのでフレームが安定します。

図のイメージだと、直線的な場所にパッドを乗せると、なんかつるつると下に落ちてきそうですが・・・
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「ハの字」の開いた場所にパッドを乗せると、安定しそうでしょ。

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このイメージですね。

クリングスパッドを顔に着地する位置は、この「ハの字」の角度が開いたあたりです。
ただ・・・・個人差があって、目頭あたりから開いている人もいますし、目頭のだいぶ下からでないと開いていない人がいます。
なので、原則的なお話ですよ・・・・・

クリングスのフィッティングポイントの話は、今後、何度も書いていきますので、お楽しみに。

posted by A64@店長 at 12:24| Comment(0) | 技術

2011年10月02日

IOFTセミナーのタイムテーブル

IOFTセミナーの名札が届いた。
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そしてIOFTセミナーの、アイディアが突然浮かんだ。

IOFTセミナーのオフィシャルページ → ココ

と、云っても大したことではないんだけど、今までIOFTセミナーで悩んでいたことは、そのセミナー時間。
たったの3時間15分しかない。しかも受講生は、いつもの自主企画の倍の人数。
ただの、おしゃベリする講演ならば、時間はいくらでもコントロールできるし、かえって時間が長いとペース配分が難しいだろう。

ところが、実技となるとそうもいかない・・・・・
私の最近のいつものパターンだと、あいさつが5分ぐらい。テキスト使って、大まかに横田流の解説が20分。次に実演が20分。次は個別実技で、クリングス(スネークにU字両方)調整の手さばきと、モダンの屈折点の
作り方を20〜30分ぐらい。となると、ここでだいたい1時間半近く消費してしまう。
残りは1時間45分だ。
講師の私はフル稼働だ・・・・・

と、ここまでが今までのパターン。
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(写真は、昨年の同セミナーの時のもの)


しかし、40人いたら、40人のレベルは人それぞれ。
それと、顔も人それぞれだし、練習用のフレームもそれぞれだ。
なので、この時間でセミナーをやるのは、もう目一杯で、受講された方でも、積極的に受講しないと、あっという間に終わってしまう・・・・

そこで、何を思いついたかと云えば。全部やろうとするから無理があると云う事。
3時間15分の講習時間ならば、量よりも質を重点に置き。
クリングスの「U」字をあきらめる・・・・・・
これだけでも、だいぶ違ってくるはずだ。
まあ、U字足の調整は、一日中のセミナーでも、ある程度出来る様になる人は少ないので、短い時間では、もともと無理だったわけだ・・・・・・

U字のクリングスは、何度も参加してるリピーターの受講者のみに限定しよう。
但し、前傾角とモダンの屈折点の作り方は、今までのU字足の調整の時間を当てて、ちゃんとやる。
U字をあきらめる事は、デメリットよりもメリットの方がだいぶ多いな・・・・
そして、クリングス、前傾角、モダンの自主学習にOKが出た人から2人1組になって実習。
誰でも良いってわけじゃなくて、出来た人から・・・・・
だから、出来ない人は、出来るまでやってもらう。
場合によっては、それでほとんどの時間を費やしてしまうかもしれないけど、例えば屈折点をちゃんと作れるようになっただけでも、かなりの収穫なんじゃないかな・・・・・

なので、実習時間は1時間ちょい程度と、少し短めだけど、クリングス調整もモダン調整もできていないのに、実習に入ってしまうと、結局、後戻りになってしまうからね。
事前の自主学習が肝心だな・・・・・
と・・・・

なんか、今年は、例年になく充実したIOFTセミナーになりそうな予感。
私の様な実技セミナーは、今まで業界に前例がないので、毎回試行錯誤。

今年で9年連続のIOFTセミナー講師。偉い!(←自分云うな!)
受講してくれた方に、満足してもらうことに力を注ぎましょう。


 

posted by A64@店長 at 09:16| Comment(0) | 日記